国の基準は不適切。高すぎます。
3.11以前に比べ東日本は広範囲に汚染されてしまったことは確かです。
国の基準ではなくてご自分で考え、ご自分で「受けなくて済むはずだった内部被ばくのガマン値」の基準をある程度お持ちください。
矛盾しますが、当農園も放射能汚染から免れません。数値は低目ですが、1Bq/kgも食べたくないという方には、とても自信を持ってお勧めできない。これまでの結果から10~5Bq/kg 未満ではあると思います。ものによっては1~3Bq/kgはあるかも知れない。ないかも知れない。全ては調べられいため、そんな状況です。
農産物の安全性は放射能だけでなく、農薬・化学肥料・一般家庭での無法なごみ焼却などによる汚染も本当に深刻であるとは思います。周辺の水田の空中散布は何十日も揮発上昇しては朝の露と共に降下し、広範に汚染をもたらします。残念ながら当園も無害では決してありません。 自分のほ場内だけでなく、近隣の農薬・化学肥料・無法なごみ焼却、合成洗剤などにも気を配って暮らしていますが、悲しい限りです。自分だけは環境をあまり汚染せずに暮らしたいと努力してきましたが、今回の原発震災では全て無に帰すような悲しみと絶望感を覚えました。
原発事故にもう一回の失敗を許すことは有り得ない。直ちに全て廃炉にする方向で政策を進めるべきです。安くもない・エコでもない・地球温暖化防止にも役立たない・資源量も貧弱。全てにおいて一番貧弱なエネルギー源で、地震が起きれば世界の終わりになりかねない。こんな馬鹿げた社会を生きたいのは誰なのでしょう。
ともかく当園の作物の放射能汚染については、栃木県や厚労省の放射能検査結果を踏まえ、気になるもの、数値の高そうなものを細々と検査しながら出荷を続けているのが状況です。
~出荷野菜は今のところ不検出~
40~50種類の野菜を全て検査するのは経費の点から困難なこと、各機関での栃木県近隣のデータを見て、ある程度高い数値が出る野菜はごく一部である事実から推測し、敢えて高いものに限り検出限界値を下げた精密な検査を実施しましたが、今のところ不検出です。
・(例)里芋0.4Bq/kg未満で不検出
・里芋・人参・大根・ジャガイモ・白菜・キャベツ・ブロッコリー・レタス・キヌサヤ・京菜・ビタミン菜・キュウリ・ズッキーニ・カブ・タマネギなど農業振興事務所などで下限値15Bq/kg以下での検査を実施
あくまでも希望的観測でしかないので、それ以上の結果を求める方には申し訳ありませんが、特に高いものが出ない限り、情報収集に努めつつ現状の方法で行くつもりです。
・例えば葉物よりも根菜。ウチのセットでは出荷していないが山菜は特に高い。
・野菜以外では米・麦・雑穀など穀類と豆類が高い傾向。
ほかに気になることや分からないことなどお気軽にお問い合わせ下さい。
県に依頼した検査結果です。
セシウム134 ( <3.1 ) 検出せず 。セシウム( <2.7 )検出せず。 Ge 6月21日 ファイバースノウ
※検査法の「Ge」は「ゲルマニウム半導体検出器:栃木県農業試験場」を示します。
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Cs-134 |
Cs-137 |
Cs合計 |
測定下限 |
鹿肉 1,6 7,99 2,4 0,8
もちきび 不検出 不検出 不検出 0,9
タカキビ 1,28 1,86 3,14 0,8
エゴマ 1,94? 不検出 1,94? 0,8 137が不検出で134検出は測定誤差?)
大豆 不検出 3,53 3,53 0,8
アワ 1,29? 不検出 1,29? (137が不検出で134検出は測定誤差?)
小豆 2,59? 不検出 2,59? (137が不検出で134検出は測定誤差?)
2015.10.30
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Cs-134 |
Cs-137 |
Cs合計 |
測定下限 |
|
サツマイモ |
1.07 |
不検出 |
? |
0,7 |
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里芋 |
1,26 |
不検出 |
? |
0,8 |
|
ゴマ |
1,09 |
不検出 |
? |
1,0 |
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玄米 |
0,826 |
不検出 |
? |
0,8 |
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ゆず |
不検出 |
1,67 |
1,67 |
0,7 |
もちきび 0,523 1,96 2,48 0,3
以下は測定所のコメントです。
さつまいも、里芋、ごま、玄米はほぼゼロだと思います。
137または134が1ベクレル出ていますが、137の数値が出ていない134の
みの数値は測定の誤差だと思います。
セシウム134 |
セシウム137 |
セシウム合計 |
|
エゴマ油粕 |
0,665 |
2,33 |
2,995 |
エゴマの実を搾油したあとの油粕の結果です。 搾油率33%でした。そこからかなり大雑把に逆算するとセシウム合計で最大2Bq/kgがエゴマの実に含まれているのではないかと思われます。この予測値では実際に測らないと胸を張って出荷するのはためらいが出て来ました。(この計算はあくまでも理論上で、実際には個体差もあるし、実測値として公表出来る計算ではないと教えていただきました。実際はもっと高いかもしれないし低いかも知れない。)3Bq/kgの下限値でしたら不検出であったでしょう。でも私は「不検出」よりも、確かな数値がしりたい。
六条大麦の検査結果不検出でした。
(検出限界値はセシウム134が3.1Bq/kg。セシウム137が2.5Bq/kg。)
安足地域(佐野・足利)で六条大麦の作付けを把握しているのは、ウチしかないということで県で公表されている佐野市・六条大麦モニタリング調査の結果はウチのサンプルです。
玄麦での検査結果ですので、精麦すればさらに数値は下がります。放射能は外皮に多く含まれているからです。
小麦におけるふすまの加工係数(玄麦に対するふすまの放射性セシウム濃度の比)の平均値は2.26、小麦粉の加工係数の平均値は0.29である。大麦における麦ぬかの加工係数の平均値は2.23、精麦の加工係数の平均値0.57である。
~大豆と米糠の放射能検査~
大豆と米糠を検査した結果をお知らせします。(Bq/kg±誤差)
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セシウム134 |
検出限界 |
セシウム137 |
検出限界 |
セシウム合計 |
検出限界 |
大豆 |
不検出 |
0.997 |
1.82±0.373 |
0.999 |
1.82 |
― |
米ヌカ |
3.92±0.866 |
2.31 |
10.5±1.25 |
2.32 |
14.42 |
― |
米糠の数値から玄米を推計するとで約1.8Bq/kgか?う~ん不確か。ちゃんと玄米で測ればよかった。
近隣では大豆が検出限界5Bq/kgだと不検出であるため、より正確な数値を知りたいと思い検査しました。米はおそらく1Bq/kgでは不検出かもしれないと思い、敢えて数値の高い米糠を検査しました。
原料に用いた玄米の放射性セシウム濃度(調査結果)×加工係数(8)=米ぬかの放射性セシウム濃度(推計値) 余談ですが同様に、精米の加工係数は0.4。 |
玄米は14.42÷8≒1.8。約1.8Bq/kg位でしょうか。検出されないものと期待していたのに、それだと高いですよね。イヤですね~。
でもウチでは食べます。ことは放射能だけではありません。この数値なら我慢出来ます。余程でなければ、出来るものは自給する様式を変えるるつもりはありません。
普段ウチでは5分づき米を食べています。それにしても、やはり現状では玄米食は必ずしもいいと言い切れないのですね。(この数値では悪いとも言い切れないと思いますが。)佐野市の発表が3~5Bq/kgで「不検出」であっても精度を上げると、おそらくこの数値に近い結果ではないかと思います。国・県・市町村の努力でデータはかなり蓄積して来ました。これからは予測を付け品目を絞り、検体を減らして精度を上げていく場面も必要でしょう。