ともくさ農園の種

 当園では100種ほどの野菜と雑穀8種・麦2種・豆3種を使用していますが、90%以上は固定種を使っています。交配種=F1を使うのは、数種です。F1でも種苗会社に問い合わせ、雄性不稔ではないものを選んでいきます。(現在は回答が得られず未確認のものもありますので完璧にしたいです。)

 雄性不稔の恐れが強いものはタマネギとキャベツ・ブロッコリー・白菜・春蒔きの大根です。

 当園ではタマネギ・大根も全て固定種・キャベツとブロッコリーは雄性不稔ではない交配種と、残念ながら未確認のものも作付けしています。  

 

自家採種 50種程

 ジャガイモ(アンデスとマチルダのみ)・キュウリ2種・ニガウリ・ナス2種・ピーマン3種・トマト3種・カボチャ2種・オクラ2種・インゲン2種・エンドウ3種・モロヘイヤ・かきな・サツマイモ・里芋2種・長芋・雑穀7種・豆類4種・小麦・大麦・もち麦 ・バジル・シソ・春菊などを自家採種しています。

 小松菜2種・水菜・ターサイ・大根3種・人参・ルッコラ・ネギ・ホウレン草・レタス、エダマメ、などは安定しないものもあるため、自家採種と購入した種を両方利用しています。

   このほかは全て購入しています。(主に浜名農園・野口種苗・たねの森・他通販)

  

キャベツ・白菜

 固定種では厳寒期の2月以降はキャベツと白菜が耐寒性が弱く、傷んでしまうため交配種も使用しています。昔の方が寒かったのだから、固定種でも耐寒性の強いものがある筈ですので探します。固定種を扱っている「浜名農園」さんの交配種”四季取りキャベツ”とタキイ種苗の四季取り、彩音などと、白菜はタキイ種苗の”冬峠”・晩輝などを使用しています。

 

ブロッコリー

 浜名農園さん取り扱いの交配種”ファミリーセブン”。雄性不稔ではない交配種です。固定種ドシコだと花蕾が極端に小さくて困っていましたので。聞くところによると花が咲いたときに触ってみて花粉が手につかなければ雄性不稔の可能性が高いとか。(それだけでは完全には判別不可能)

残念ながらタキイ種苗のF1(おそらく雄性不稔)も使用しています。

 

トマト

 現代の甘味一辺倒の品種ではなく、甘味の中に酸味が効いている本来の味覚に沿った自然農法センターの交配種からを基本に大手種苗会社からも選抜し自家採種をしています。

(大玉・中玉・ミニトマト赤)

 

小松菜

・しゃもじ菜

 収穫時に気を付けないと折れやすいが、柔らかくすっきりした味が好きです。

 この小松菜を食べて初めて小松菜が好きになりました。

 交配種はチンゲンと掛け合わせて折れないよう硬い品種にしているようです。

・東京黒水菜

 こんな名前ですが小松菜です。厚葉なのでしゃもじ菜よりも肉厚な食べ応え。

 春先にトウ立ちが遅い晩生品種なので春先出荷用にはこちらを育てます。

 

小カブ 

 ・金町小カブ・みやま小カブ

固定種の小カブは葉が柔らかくておいしいのです。小カブか中・大カブまで収穫で

きる交配種と異なり、小振りな根部も柔らかくやさしい甘さです。野口種苗のみやま

小カブは金町より味を選抜しただけあってウマイです。

 

大根

 春の大根は雄性不稔利用の交配種が多いようですが、ともくさ農園では固定種を使います。固定種の大根の葉は塩もみ・乾煎り・油炒めにしても本当においしいです。塩もみにした大根葉を炊き立てのご飯にたっぷり入れた菜飯は最高です。

 最近は総太りでも、大蔵でも、聖護院でも、本来の固定種ではなく、○○交配の聖護院大根などが多いですが、ともくさ農園ではすべて固定種か育成種・自家採種です。

 

 ・亀戸大根

春一番の大根は”かめいど大根”。逆三角形の小ぶりの大根。

 

 ・時無し大根

低温でトウが立ちやすい春先でトウが立ちにくいといえばこの品種。

 

 ・青首総太り宮重大根

青首の元祖。柔らかくてどんな料理にしてもおいしい。

 

 ・大蔵大根

首から根まで太さが同じなので、おでんに利用されるそうです。ス入りが少ない。

 

 ・聖護院大根

土寄せして畑で3月まで持つ嬉しい大根。皮は硬く、剥かなければいけませんが、とろけるよ

うな肉質でふろふき大根やおでん、煮物に最適です。